今月から来月と資格試験の合格発表が続く。
例えば、社労士や税理士、一級建築士など難関の試験結果だ。

 

今年受験された方はどのような結果を迎えたのだろうか。社労士や一級建築士の合格率はここ10年間の平均で1割以下である。悲しくも9割の方が合格発表の結果を見聞きしては足下に視線を落とす。

 

確かに、これからの初受験を考えている方には実感のない話しだ。でも、明日は我が身と言うように、来年の今頃は結果を実感するはずだ。もちろん、初受験の方にも、試験に再挑戦するかたにも合格を目指して欲しい。

 

合格を目指すには、合格を目指せる学習計画にそって、効果的に学習内容を覚えられる学習方法を使って、できるだけ早期に資格試験の勉強を開始することが大切であることをここに大書きして強調したい。

 

社労士や一級建築士といった難関試験は、合格を目指せる「何を、何時までに、どのように」勉強するとした学習計画を立案してみると分かることだが、合格を目指すとしたらあなたに何と800時間前後の勉強時間を要求する。

 

仮に、今年は約5万人が不合格だった社労士の試験を来年受験するとしよう。8月の下旬が本試験日だから、11月15日現在を起点に残りの月数を数えると約9ヶ月となる。よって、約90時間/月となり約3時間/日の勉強時間が見える。

 

平日は、残業や通勤の疲れを考えて1時間/日の勉強をしたとすれば、土日は平日の分を取り戻すために8時間/日の勉強時間となる。こうして、週末は終日の勉強をしている自分の姿が眼前に思い浮かぶ。

 

その姿は、例えば社労士なら8月下旬の本試験まで、飲み会や合コンの誘いがあろうともそれを振り切って、合格を目指して勉強し続けるために継続的なやる気・モチベーションが不可欠であることを明白に示唆している。

 

では、誘惑の多い現実を乗り越えるモチベーションの持ち方をご存じだろうか。確かに、絶対に合格するとした明確な願望や決意が大事だと言われる。だが、そうした願望や決意は実際のところはもろくも崩れるのが現実だ。

 

意識レベルで願望や決意を取り扱っても、意識より強大な力を持った潜在意識が「今まで通り楽しくのんびりと毎日を過ごしたい」と現状を維持しようとする仕組みから、「そのうちで良いじゃない」と勉強する事を避けようとするからだ。

 

そのようなマイナスの潜在意識の働きは、心のブレーキやメンタルブロックと呼ばれる困ったものだが、ではどうしたらプラスに切り替えられるのだろうか。それは、メリットを目指してやる気を出す潜在意識の働きを利用すると可能だ。

 

その働きは2つある。第1に「そうなりたくない」とマイナスを避けられることがメリットになる場合と、第2に「そうなりたい」とプラスを目指せることがメリットになる場合とがある。人は前者か後者かの一方が強い傾向を持っている。

 

そこで、合格を目指して試験勉強を続けたければ、のんびりと毎日をすごし続けた結果としての不合格にどのような強烈な嫌な事・デメリットがあるのかをイメージすることは、イメージを現実のように捉える潜在意識に有効に働く。

 

ここで、「不合格になりたくない」とマイナスを避けるためのモチベーションが、例えば締め切り間際の企画書を仕上げることは上司に叱られることを避けようとして嫌が応でもやる気を出させるように、潜在意識から湧き起こってくる。

 

つぎに、合格を目指して試験勉強を続けて念願の合格をした場合にどのような嬉しい事・メリットがあるかをイメージすることも、同様にメリットを目指す潜在意識の仕組みからモチベーションを出すことに強烈に効く。

 

実は、そのことを実践できるように拙著「マインドマップ資格試験勉強法」でマインドマップを使った実習を35項から47項でご案内した。でも、多くの人がその実習を残念にもスルーしたことが講座中のアンケートで分かっている。

 

スルーする理由はもちろん、心のブレーキ・メンタルブロックだ。迂闊に潜在意識に働き書けるその実習をしてしまって、やる気を出してしまっては困ったことに現状維持ができなくなり、今まで通りにのんびりと遊んでいられないからだ。

 

もちろん、それではいつまでたっても800時間の勉強時間を着実に消化して合格を目指せる本格的な資格試験の勉強を読者の方ができない事態は、著者として実に悲しい。

 

よって、モチベーションアップも含めて合格を目指せるノウハウを実践し始められる好機として、来月も埼玉と福岡で資格試験勉強法の講座を開催する。

 

マインドマップの各種講座の修了者は更に特典2も利用できる。
12月11・12日、福岡開催は下記からご覧ください。
http://www.kondotetsuo.com/mindmap/shikakushiken/benkyou_fuk1211.html

 

12月25・26日、埼玉開催は下記からご覧ください。
http://www.kondotetsuo.com/mindmap/shikakushiken/benkyou_sai1225.html

 

気がつけば、六月が目前。ゴールデンウィーク恒例となったクリス先生のNLPトレーナートレーニングが終わってすでに一月がたとうとしている。

クリス先生は、数年前にボイス社から「言葉を変えると、人生が変わる」をご出版。バンドラーとともに、NLPの創生に深くかかわられた方。その深遠な知見が、私をしてクリス先生を師と仰がせて久しくなる。

そのトレーニングは「Art of Trainging」と呼称される。その中心的なコンセプトがマルチ・コンテクスチャル・トレーニングだ。直訳すれば、多文脈的訓練なろう。端的に言えばそのトレーニングが目的にすることは、1つのものを多角的な視点から意味を捉えることだ。

その簡単な事例を示そう。ここに「13」なる形象をあげるが、これをどのように読み、その意味を捉えるだろうか。1つは、「12 □ 14」という文脈に置けば数字として「13」と読み捉えることも可能だ。あるいは、「A □ C」という背景を持ちだせばアルファベッドの「13=B」とすることもできる。ここに、文脈つまり背景が人をして対象の意味を変えることが見える。

では、多角的に意味を捉え直すこととは何か。1つは、意味を探求して思考を深めることもあるだろう。だが、さらに深い目的は思考や感情、引いては行動の選択肢を増やすことだ。

人は出来事そのものに反応するのではない。そうではなく、人はある出来事を取り巻く自分を含む状況が浮上させる意味に反応する。対象を否定的な意味に捉えれば、それに否定的な反応をする。肯定的に捉えればその対象にそれなりの反応をする。

背景、つまり文脈を形成している自分が、ある出来事に肯定的な意味を見つけ出せるような背景となれれば、単に否定的な反応するとした制限的な選択肢における自分に比べて選択肢を増やすことになるからだ。

さて、何故にあれこれと私は書き記したか。ある対象は多面的な意味を持つことを言いたかった訳だ。

だが、我々は、話すにしろ、考えるにしろある事物の一側面のみを捉えて、あれこれと思考する。思考とは言語であり、思考過程とはつまり言語過程なのだが、その過程において結果として選択肢を狭める一般化や省略、歪曲の数々を繰り返して、1つの文字を書き記すなり、1つの発話に至る。もちろん、そう書いているこれもそうである。

別の例をあげる。読書や講座を通して情報を得たとする。そこでは、時間や金銭を投資した訳だから、浮上してくるのが情報を有効に活用できるようにするための情報整理だ。仕事や勉学に関するノウハウとして必ず俎上に上がることでもある。

では、情報整理の意味とはなにか。その目的は何か。クリス先生流に考え始めたら次のようなことが言葉として浮上してきた。それが今夕mixiに記載したことだが、ここに再録する。ご笑覧いただければ幸だ。

 

マインドマップは、ご存じですか。見た目が樹木のようなノート術のですよね。マインドマップが本格的に注目を集めて既に3年が経ちました。

多くの人が、マインドマップを知る切っ掛けは、多くの場合あの速読術(フォトリーディング)です。速読術、フォトリーディングは最後の段階でマインドマップを推奨します。速読で獲得した情報を整理して仕事や勉強で活用できるようになれるからです。

それが切っ掛けで、多くの方がもっと上手く情報整理ができるようになりたくて、マインドマップを学びました。また、情報整理は仕事に不可欠なことですから、これから更に習得する人が増えているようです。

その背景が、職場では仕事の質を高めて評価を獲得できる様になるために、また顧客(クライアント)に満足を与えることでしょう。では、ここで考えてみたいことのですが、その情報整理をする目的は何でしょうか。

確かに、獲得した情報を仕訳し整えて、いつでも取り出せるようにすておくことも目的のひとつ。しかし、より重要な目的は単なる情報の集積ではなく、アウトプットするためではないでしょうか。

ちょっと想像して欲しいのですが、もし獲得した情報を使って何かを表現する機会が全くないとしたら、時間を掛けて情報を獲得し整理する為に時間を使いたいでしょうか。答は、明白ですよね。情報を活用して自分の考えを周りに伝える為に、情報を集積し整理をしておきたい。

つまり、マインドマップを使うにしても、そうでなくても情報整理の目的はこうして見るとアウトプットにある訳です。

では、さらにアウトプットの目的とは具体的に何でしょうか。もちろん、自分の知識を披瀝して自己表現をする楽しみも目的のひとつでしょう。でも、多くの場合にアウトプットとは、楽しみと言うより場合によっては喫緊な場面が多くはないでしょうか。

その典型が、速読など何らかの方法で吸収した情報を整理をして、職場で上司や部下、他部署や顧客に企画や提案のプレゼンをする。さて、プレゼンをするとなると、プレゼンの原稿作成や話しの筋書きを作ることも必要。つまり、配布資料の作成だけでなくスピーチ原稿の作成も必要です。

更に、その原稿を作成してプレゼンをする目的は、自分の考えを説明し、聴衆に納得してもらい、最終的にこちらの要求通りに、例えば会社なら上司に企画を承認してもらう、コンサルタントならクライアントに行動してもらうことでしょう。

そこで、不可欠なことが、スピーチ原稿は、説明や納得に効果的な話し方、最近では当たり前に言われる論理的な話し方をベースに作ること。論理的な話し方とは、「この企画はいけると思うから、いける」ではない。そうではなく、自分の意見や主張を支える論拠のあるデータを示せることです。つまり、論拠のある事実をとおして自分の意見に支持を取り付けることです。

もちろん、論理的な話し方をするには、情報整理をする段階で自分が相手に伝えたい意見や主張が述べようとする事実や論拠とどのようにつながっているか、それを明確に理解しておきたい。そうでなければ、話しの理路に反駁や質疑、反論を受けたときにそれに応じることができなければ、論理的な話し方はできませんからね。

さらには、情報を理解したらプレゼンをする時に、そうでなくてもいわゆる報連相、報告、連絡、相談をする時には、より確かな納得感や信頼感を得られるように、メモを見ないでもすらすらと話せるように整理した情報を記憶できている方が、例えば士業やコンサル業の方などら、特に望ましくはありませんか。

こうして見ると、単に情報整理をしたいと考えていたことは、組織に属するしないにかかわらず、誰に取っても様々なことに関連するのが見えてくるようです。

マインドマップは、記憶、理解、論理的思考、スピーチ原稿作成、プレゼンテーション、など様々なことに繋がっていた情報整理などの場面で世界的に使われている頭の使い方です。だから、これまで述べてきた各段階でマインドマップが絶大な効果を発揮するのですし、そうだから世界中の企業や組織で使われました。

話しがずれてきたようですが、ここまでを振り返るとこうです。

・速読は情報整理のため
・情報整理はアウトプットのため
・アウトプットはプレゼンのため
・プレゼンするならスピーチ原稿が必要
・スピーチ原稿は論理的な話し方にしたい
・論理的な話し方をするには、情報を理解をしたい
・理解をしたら、整理した情報を記憶しておきたい

こうして見ると、情報整理にマインドマップを使いたい思いは、何かと深い繋がりを持つようです。それは、マインドマップの枝が樹木の様に様々なところにつながる様に、先の様に述べてきた仕事の様々な場面おけるマインドマップの活用に底通していたのです。マインドマップの活用を1つの手段として、あるいは有効な手法として活用して、結果的に自分の仕事の質を向上させることです。

仕事の質を向上させることは、もちろんサラリーマンだけのことではありません。先の様にクライアントの情報を整理し、自分の考えも間接的にあるいは直接的に伝えるコンサルタントや士業、コーチやカウンセラーなど対話での仕事が中心の方にも大切では。

その為に、マインドマップを使えたらどうでしょうか。既に、これまでの話しの中でご想像のように、仕事の様々な場面で違いを作ることができる。結果として、顧客満足度をUPすることを期待できることでしょう。そのチャンスが今ならありますよ。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Adv/index.html

過日、昼飯中のことだった。

 

迂闊なことに昼のワイドショーをつい見てしまった。

そこでなんと、NLPのアイアクセシングキューを話題にしていた。

 

アクセシングキューとは視線の動きで相手の優位な五感を見分ける技術だ。

その技術はまるで超能力の様だが、実際は脳科学と統計を背景にした方法だ。

 

さて、司会者が一人の出演者に「昨日の昼食は何でしたか」と質問した。

相手が答えるまもなく「ハイ、ありがとうございました」と話しの腰を折った。

 

これを他、数名の出演者に続けた。

その後、答えた出演者に次のように解説した。

 

答えるときに眼球が情報に動く人は視覚が優位な人。

眼球が左右に動く人は聴覚が優位な人。

下方に動くなら身体感覚が優位だと言った。

 

なるほど、NLPのアイアクセシングキューをそう紹介しても良いだろう。

でも、アイアクセシングキューをそのように紹介されて動揺した。

 

第一に人は記憶を検索するときにリードシステムを使う。

それは優先的な代表システム(感覚)とは別の場合が多々ある。

それが質問に関して反応することをご存じないまま解説されたからだ。

 

第二に長年にわたりNLPに携わって分かったことがある。

それは人の優先的な代表システムはTPOで変わると言うことだ。

職場では視覚が優先的な代表システムでも自宅では違う場合もあり得る。

その様なケースを切り捨てて一瞬にして優先的な感覚を見分けられるのだろうか。

 

もし、TOPで優先的な代表システムがかわらないとしたら、どうだろう。

少なくとも私の場合は疲れ果てて三日と命が持たないだろう。

いつも1つの感覚で周りと接触するのは苦痛だからだ。

 

ある人は、例えば職場では高速に情報を処理できるように視覚を優位とする。

だが、くつろぐことが許される過程なら身体感覚が優位だろうと予想できまいか。

 

それ以前に1つの感覚に釘付けされた生き物はすぐ淘汰の道に迷い込むだろう。

例えば、昼間と同じ視覚優位のままで、闇夜の世界で命を守れるか。

たぶん、そのままなら、他の動物の胃袋に収まることになる。

 

ついアイアクセシングキューと代表システムの関係をあれこれと述べた。

なぜ、そのように長広舌をするのかと訝しいことだろう。

 

なぜ訝しいか。

それはNLPを誤解して欲しくないからのだ。

加えて、ひと言でNLPを語るワイドショーの薄っぺらさが嫌いなのだよ。

それ以上に、その薄っぺらさにいちいち囚われる自分の薄っぺらさも嫌なのだよ。

久しぶりにブログを更新する。

 

食事をしながらお昼のワイドショーを見た。

すると、NLPのテクニックが紹介されていた。

 

そのテクニックが仕草を真似するミラーリングとオーム返しだった。

なるほど、お昼のワイドショーもNLPに注目する時代になったのだね。

しかし、その2つでコミュニケーションが良くなると言い切るのはどうだろう。

 

もちろん、それでコミュニケーションが良くなる場合もある。

だが、そうすることがコミュニケーションを悪化させることもある。

相手はテクニックの対象ではなく、コミュニケーションの相手だからだ。

 

本来、ペーシングの技術はコミュニケーションが良好な関係で自然に発生する。

それを逆に真似て見たらどうなるか試みたら有効な場合が多かった。

もちろん有効ではない場合もあるのは当然のことだろう。

それがペーシングの源だったことは覚えておきたい。

 

また、自分自身にあまり興味がないのに、

テクニックだけでコミュニケーションを進めようとする相手はどうだろう。

自分が、単にテクニックの対象になっていることはモルモットみたいで嫌なもの。

自らが欲せざるところを人に施すなかれではないだろうか。

 

逆に相手に強い興味を持ち、

「あなたの話をもっと聴かせて」と思う時、

それがコミュニケーションを行う本来のあり方であろうし、

そのあり方からは、オーム返や仕草の同調が自然に起こるものだ。

 

一方、相手に興味を持たず、

それらのテクニックを使う時どんな事が起きるか。

「あなたのことはもう分かったから」と非言語でメッセージが伝わる。

お察しの通りその語義は、相手との関係性が終わることを意味する。

 

非言語のメッセージは本人が隠したつもりでも隠すことができない。

だから、単にテクニックの対象になった人はあることに気付く。

そう、「何だか、嫌な感じ」になるのだ。

 

NLP始め様々なコミュニケーションのテクニックは取り扱いの注意が必要だ。

コミュニケーションをしようとする相手自身に興味を持っているか。

「あなたのことがもっと聴きたい」と心から願っているか。

 

その願いがあるならテクニックは後から自然についてくる。

ついてこなくてもコミュニケーションは自然に深く豊かになってくる。

親密な恋人たちの間にあるのは技法ではない。

そうではなく、あるのは何事にも優る相手のことをもっと知りたい思いだろう。

その思いを愛と言うのだろう。

 

と、つい青臭いことを書いてしまった。

そう、私はお昼のワイドショーの薄っぺらさが嫌だったのだよ。

 

 

NLPはメタモデルを提示した。

 

メタモデルはモデルを超える(メタ)モデル。

モデルの対象は言葉だったから言葉のモデルだ。

一般化、歪曲、省略と大きく3つからなる。

無意識に行われる言語活動をモデル化したものだ。

 

 

一般化の例こうだ。

・男ってみんな狼よ

・女はいつも財布をからにする

 

 

極端な場合は過去に見聞きした1回のことを取り上げてそう言う。これらには「今まであった男(女)は誰でも全てそうでしょうか」と問いかける。

 

 

歪曲の例を見てみよう。

・彼女がバレンタインのチョコをくれなかったのは、もう気持ちが冷めたのだ

・彼が結婚記念日を忘れるというのは、浮気をしているからに違いない

 

Aという経験がBを意味するとしている。改めて考えてみれば分かるがそうとも言えないことに気づける。逆に、そこに気づけないと、妄想が広がり言動に負の影響が出てくる

これに対しては「チョコをくれないことが、どうして気持ちが冷めたことになるの」だ。

また、「結婚記念日を忘れたことが、どうして浮気を意味するの」と問いかけてあげられる。

 

省略の例も確認しよう。

・私は記憶力が劣っている

・この車は燃費が良いのです

 

これらのもの言いは比較に関して基準や判断者を省いている。優劣や善し悪しを言うなら、何らかの基点や判断した主体を示すのが妥当だ。だが、無意識に行われる言語活動の中で、まさにそれらが「省略」されている。これに対しては「どんな基準でそう言えるの」「誰を基準にそうなのか」、「何に比べてそうなの」と話し手に聞いてみたい。

 

以上、一例をあげてメタモデルを概観した。問いかけ方を見るとその鋭利さを感じてもらえただろうか。こうした、メタモデルを覚えると切れ味の素晴らしさに魅了されてか、人の言葉づかいをメタモデル「違反」だとする人が出てくる。

 

NLP資格認定コースの講師によってはそう説明される方がいらっしゃる。だから、初心者の方がその言い方を鵜呑みにするのは仕方がないことかも知れない。しかし、「違反」という呼称が、メタモデルの対象となる言葉づかいが悪の様な印象をもたらす。

 

話しを戻そう。確かに、創始者たちも「違反」と訳される言葉を使用していた。でも、人はメタモデル「違反」を敢えてしているわけではない。繰り返すが、人は意識してましてや悪意からメタモデルに該当しているわけではない。

 

そうではなく、あくまで言語活動、とくに無意識に行っている過程でそうしているだけだ。ここまでの文章もそうだが、人が言葉をつかうときは、どれかのメタモデルに当てはまるからだ。と、書いたことも精査せずとも一般化、歪曲、省略にお気づきだろう。

 

では、メタモデルの目的は何か。言葉の一面は意識をある状態に止める檻だ。「違反」と呼称し、それが誘発する意味合いに囚われた人は時に難詰の方法としがちだ。だが、あくまで援助の方法なのだ。

 

敢えて違反とする流れで言うなら、人は言語活動の過程で無意識にそうしている。決して意識的な犯意はないので、断じて違反ではない。この様な誤解を招かないように、「違反」ではなくメタモデル「対象」と言う言葉を提示したい。

 

話しを戻すが、メタモデルの過程の結果、例えば「勉強できない」と無意識に能力や選択において、自己制限を起こす。そこに気づき、選択肢を増す援助することがメタモデルを使用する目的だ。

 

メタモデルはあくまでその目的を援助とする。一方、無意識に行われる言語活動の過程でどの様な一般化や歪曲や省略が行われたかを一刀両断にする鋭利さを持つ。だから、使用上の注意がある。鋭利なメスを使用するには痛みから精神を守る麻酔が必要なことに似て、信頼感や安心感を醸し出すペーシングが必須なのだ。

 

ペーシングと言うと、ペーシングの為にそうしている場面を目にする。そうではなく、あくまで次に続くことの為にそうする。ここまでの流れで言えば、メタモデルを使って相手を援助するためにペーシングをする。これは、ある目的の為にする。ある目的は更に大きな目的に繋がる。具体的には、ペーシングはメタモデルに、メタモデルは援助に繋がる。

 

繰り返すが、メタモデルな何の為に、返ってペーシングは何の為に、それぞれは何のためにあるのか。それとそれを合わせて使うのは更に何のためか。そのようにコンテクストで捉えいきたい。そのコンテクストもコンテクストのコンテクストで捉えたい。それぞれのものは、より大きな状況で意味づけされるからだ。

 

一例をあげよう。ここに「13」と書いてみよう。数字を書いて何だとお思いだろうか。「13」を「12」と「14」を背景に見てみよう。このコンテクストなら13は数字の意味を持つ。「A」と「C」が織りなすコンテクストなら13はアルファベット「B」の意味を帯び始める。別のコンテクストを持ちだすと女性の胸部を想起することもできる。

 

意味はコンテクストで決まることを失念すると、ペーシングやメタモデルを使うのではなく、それに使われることになる。本末転倒である。また、そうなると何のために互いがあるのか、それぞれの意味が薄れる。NLPの技法はコンテクストで、さらにコンテクストのコンテクストでより良い意味を発することを心の片隅に書き留めておきたい。

 

 

業務連絡。NLPもマインドマップ基礎講座でご質問があればお答えしている

 

先日、近藤直樹氏と打合せさせて頂いた。

 

近藤氏はコーチング関係では著名な方である。

その方からのお声がけをいただけるとは名誉なことだ。

 

目的は新しい講座の立ち上げ、その可能性を探るためである。

結果は、歓談のなかスイスイと考えがまとまり、立ち上げが決まった。

そうして、講座の案内文を書かせて頂くことにもなった。

 

さて、その中ある言葉が心に響いた。

「この世は全てアンカリング」と近藤氏と仰るのだ。

なるほど、名言であり、まさにその通りと深く同感した。

 

この言い回しは、現代催眠の師匠である吉本武史先生の言葉に似ている。

その言葉は「この世はすべて催眠術」であり、その響きに懐かしさが去来した。

 

この世は全てアンカリング。

これは言い得て妙であり、本質を突いた言葉だ。

 

まず、アンカリングの意味から始めよう。

繰り返し書いているが、簡単に言えば刺激と反応の関係のことである。

刺激は、見たり、聞いたり、触れたりなど感覚のことだ。

反応は、その感覚から引き起こされる心や体の変化を意味する。

 

事例をあげよう。

閉じたドアを前にして、ドアノブを見れば、自然に手が伸びる。

ホッコリとした煮物を口にする時、郷里の母親が何気に思い浮かぶ。

「こんにちは」と声を聞けば、自ずと「こんにちは」と声を返せる。

このように、感覚的な刺激と、心身の反応がアンカリングだった。

 

次に、アンカリングがどのように成立するか見てみるとこうなる。

刺激の回数×刺激の強度×連合の強度=アンカリング

 

青信号を見ることと前進することをくり返しているから自然にからだが動く。

スポーツでフォームを繰り返し行うのは基本的にこの原理に基づく。

 

トラウマ的体験は1回でも、刺激の強度があるからその記憶が反応を引き起こす。

また、恐怖症は刺激の強度が強い体験が記憶となって反応を引き起こす。

 

刺激が来たときにこれは運命だと思えるほど適切な状況があると、

相手の印象と自分の気持ちが的確に連合して初恋は瞬時に成立する。

まさに、雷に打たれるように恋におちいるとはこのことなのだ。

 

この世は、見るもの、聞くもの、触れるものに溢れている。

そのは全てはもちろんのこと、何らかの感覚的な刺激たりえる。

その刺激は特定の反応を誘うが、この関係がアンカリングになる。

 

さらに言うなら、アンカリングは催眠に似ているかもしれない。

催眠は無意識レベルで変化を誘うものだ。

アンカリングも通常では無意識レベルで反応を誘っている。

 

反応する本人がもつ意識の心は、無意識の反応に気づくことがない。

また、気づくことがないことがないからこそ、有効に作用しているのだ。

例えば、車を走らせるとき信号の意味を考えるような運転は危険きわまりない。

無意識レベルで反応するからこそ、迅速に的確に運転することが叶っている。

 

無意識レベルの反応という視点から、催眠とアンカリングは近しい関係にある。

催眠が暗示で反応を引き起こし、アンカリングがアンカーで反応を起動する。

このように重ねてみると、暗示つまり言葉がアンカーであることも分かる。

 

人は言葉を使い、コミュニケーションする生き物であった。

言葉、つまりアンカーを施し合い、互いの反応を引き出し合ってる。

このことがコミュニケーションであり、この世はまさにアンカリングだ。

 

「なるほど、そうかもしれない」とお思いだろうか。

または「妙な考えを納得させようとしている」とお考えだろうか。

いずれにしてもこの文章というアンカーに反応された訳であろう。

だから、この世は全てアンカリングと申し上げているのである。

 

 記:米国NLP協会公認NLPトレーナー 近藤哲生

 

お知らせです。

こんにちは近藤哲生事務局の西島です。

今月もマインドマップ基礎講座に近藤が登壇します。

NLPの観点から分かるマインドマップの深さに触れてみませんか。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html

新のアンカリング

新作、新米、新政権。

 

「新」とつくと何にか惹かれるものがある。

この字が画面や紙面にあると、つい手に取りたくなる。

 

そう、新しいものがこの国の人は好きなのだ。

白状するが、もちろん私もそうである。

 

 

ところがだ。

新しい物が良いとは限らない。

 

例えばだ。

新作映画のCMに期待をふくらませる。

手間ひまをかけて意気揚々と映画館の座席に腰を下ろす。

するとどうだろう、新作が駄作だと分かりため息をつくことがある。

 

また、新米と聞くと食欲が湧く。

重たい思いをして一袋を抱えて帰宅する。

額に汗していつもよりも丁寧に米をといで炊きあげる。

これまたどうだろう、思ったほどの味ではない場合がある。

そう、物によっては、作ってしばらく時を置いた方が旨いものだ。

 

良い例が、ワインである。

確かに、新物のワインは新鮮で旨い。

だが、新物のワインは思ったほど旨くはない。

ボトリングして数年寝かせ、熟成したワインには勝てない。

発酵という時の働きが旨味をつくることを我々は知っている。

 

以上から、あたらし物が良いとは限らない。

 

 


にもかかわらず新物に惹かれるのはなぜか。

 

「新」の言葉にあらがえないものを感じるからだ。

この字が何か素晴らしいもの、良さそうな何かを感じさせる。

 

これは言葉の魔力と言われるが、ズバリ言葉の条件付けである。

これがクリスティーナ博士をして「アンカリング」と言わしめた機能だ。

 

そう、言葉はアンカリングなのだよ。

 

アンカリングとは感覚的刺激がある反応を誘うことだ。

決して特殊なことではなく、日常に満ちている。

 

運転手や歩行者と信号機の関係がそれだ。

出入り口の扉についているノブを見ると手を伸ばす動作がおきる。

 

更に、音節の連続がそれを聞くもののある状態を引き出す。

例えば、ある言葉を耳にして、その言葉を理解するといった状態だ。

 

そしてアンカリングは、感覚的な刺激の強さと、そのタイミングで成立する。

刺激の強さに比例し、強さがピークに達する直前に近いほど、確固となる。

 

刺激が弱くても、繰り返しがあればアンカリングはやがて確立する。

大方の言葉は繰り返し母語を耳にすることで習得される。

アンカリングは学習が進んだ状態なのだ。

 

 

ここから「新」という言葉が人を魅了する仕組みが見えてくる。

例えば、「新年」になると気分が一新するのがそれだ。

そうなるように世の中が全体が動く。

 

この国は千年の長き世に渡ってそうしてきた。

「新」の言葉に強力なアンカリングを培ってきた。

そう、だから「新」の響きがもつ力はスゴイのだよ。

 

もちろんこのアンカリングで動かない人もいる。

「ただ暦の数字が変わるだけでしょ」と家人は言い放った。

今でも覚えているが、そのとき一瞬にして新妻は古女房に変容した。

 

話しを戻すと、新年は物理的に見れば地球が1回公転するだけである。

こう言ってしまえばもともこもないが、現実はそうだ。

 

しかし、新しさは人を魅了してやまない。

お見込みのとおり、アンカリングとして働くからだ。

もちろん、そのアンカリングは一過性の状態となることもある。

 

新年を見ればわかるように、松が空ければ退屈な日々が始まる。

新学期も数日すれば、ため息が出るような授業が待っている。

 

だから、新政権にも用心したい。

新の字のアンカリングが一過性になるかもしれないからだ。

記:NLPトレーナー 近藤哲生

 

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島千穂です。

アンカリングの話しも講座で近藤はお話しします。

9月のマインドマップ基礎講座に近藤が登壇しますので参加しませんか。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html


 

衆院選が終わった。

 

ご案内のように地殻変動的な結果だ。

この結果に多いに期待される声も聞こえてくる。

 

それは、ご自分が投票した結果なら、なおさらのことだ。

これからこの国が選挙結果を反映したものになることを期待する。

 

 


さてここで考えたいことがある。

今回の衆院選は何を変えてくれるのだろうか。

 

確かに投票した一国民として変わることを多いに期待する。

だが、水をかけるようなことを言うが、期待は裏切られるかもしれない。

そうでないかもしれないが、期待が大きくなった分だけ失望も大きいだろう。

 

理由は簡単である。

期待は失望に変わるのが常。

それが現実である場合が多いからだ。

 

期待には待ちの姿勢がないだろうか。

もちろん国会に誰もが行けるわけではない。

投票した先生方しか行けないから、待ちの姿勢になるのが現実だ。

 

そうでなければ、期待とは決して言わない。

期待は「将来その事態が実現すればいいと、当てにして待ち設けること」だ。

 

当てにして待ち設けるとどうだろうか。

大体の場合、期待したたことはやってこないだろう。

 

当てにされた方は、当てにされたことを知るよしが余りないからだ。

知っていたとしても、当てにする当の本人ではないから全ては満たせない。

よしんば、完全に知る機会があったとしても、イチイチそれに答えられない。

 

自分が当てにされる立場になって考えると、何となく分かってくることだろう。

だって、期待する人の数は多いが、それに応える人は少数だからだ。

 

だから、今回の衆院選に何かを期待するなら大方は失望に変わるだろう。

その理由は、同語反復するなら、期待だからである。

 

 

では、何が、あるいは誰が、今の職場や家庭を変えるかを考えてみよう。

 

ズバリ、申し上げると、それはこれまで文章を読まれた方である。

そう、あなた自身であり、ここまで筆を進めた私である。

 

「当たり前のことを言うな」とお怒りであろうか。

しかしながら、それは真実ではなかろうか。

 

誰もあなたの、そして私の人生を変えてはくれない。

ただし、変わるきっかけを新政権は作るだろう。

だが、変えるのは、あなたであり私である。

 

もちろん、政治が変わることは心から多いに希求したい。

しかし、人が簡単に変わらないように、政治も簡単には変わらない。

理由は、政治は人が成すものであって、選挙結果が成すものでないからだ。

 

選挙結果がいかなるものであっても、既得権益はしぶとく現存する。

あるいは利益の再配分は以前として生きながらえると予想する。

急変したら多いに困る方々いらっしゃるからだ。

 

もちろんそれが変わることは希望する。

こればかりは自らの力が及ぶところではないから多いに期待する。

 

だから、その部分が変わると期待をして自分の生活が変わるとは思わない。

そうではなく、自分の生活を、人生をどうやって変えるかだ。

 

今のところの回答は、変えられることを変えることだ。

自分が必ずできることをやると決めてやる。

NLPが教えるように、目標、観察、柔軟性を実践することだ。

 


そうすることで薄紙を剥がすように毎日を変えられるだろう。

その変わりようならば現状維持を欺せるからだ。

それが最善策だと申し上げたい。

 

逆に、大きな自己変革には、恒常性維持つまり現状維持を目的に制止が働く。

いわゆる、それがホメオスタシスと呼称される生物学的な働きだ。

 

これがあるから、明日の自分は今の自分だと思える。

そうでなかったら明日が不安で仕方ない。

決して眠りは安らかではない。

 

そして、明日も変わらない確信があるからこそ眠りも安らかだ。

つまり、我々は凡庸にして、変わらないことを確信するから安心もする。

 

もしかしたら、新政権に期待することはそこだったのかもしれない。

この地殻変動的なご時世に凡庸なことを申し上げたようだ。

 

 

ここまでをご理解をいただけるだろうか。

何だ期待しているのかとお疑いだろう。

 

そう、お見込みのとおりに期待をしている。

済まない。

 

だが、この地殻変動的なご時世だからこそ冷静に考えてみたい。

 

勝利した政権はあなたの職場や家庭を変えるかもしれない。

だた、それはあなたの職場や家庭の主人公ではない。

 

主人公はあなた以外にあり得ないからだ。

そうではないだろうか。

 

ところで、あなたが自分に示している人生のマニフェストは何だろうか。

もしあるとしたら、あなたは自分自身に何を確約したいだろうか。

 

もしないなら、今からでもそうしも決して遅くはない。

そのことが人生の目標であり、望ましい状態だ。

それがないとNLPの3原則は、夢が叶う方法は働かない。

 

また、期待できる相手がいるとしたら、それは自分ではないだろうか。

もちろん自分も時として自分を裏切ることはなる。

 

それでも新政権に期待するよりか、期待の現実性は高いだろう。

 

また、期待してしまった。

本当に済まない。

記:NLPトレーナー 近藤哲生

 

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島千穂です。

9月のマインドマップ基礎講座に近藤が登壇します。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html

衆議院の選挙戦もたけなわだ。

各政党のホームページをのぞいてみた。

たまたま自民党のマニフェストに目がとまった。

 

その文面はこうだった。

 

「変えるなら、ちゃんとした方向へ。

今、日本は、そして世界は、めまぐるしい変化の中にいます。

そのスピードに対応できるように、日本も、政治も、変わらなければならない。

しかし、やみくもにすべてを「変える」ことが、よいわけではない。

必要なのは、現実を見据えて時代遅れになったシステムをスピーディに改めな

がら、もともとある強みをしっかりと伸ばしていくこと。

改めるべきは改め、伸ばすべきは伸ばす。

私たち自民党は、リアルな政策を実行し、全力で日本を守ります。」

 

一見、当たり障りのない言葉が並んでいるようだ。

そうとも読めるように知的リソースを随分と蕩尽されたようだ。

だが、よくよく声に出して読むと興味深い言い回しに充ち満ちている。

 

と言うのは、言葉使いに省略や歪曲、一般化が見事になされているからだ。

もちろん、人が言葉を使うときにそれらの処理は避けられない。

つまり、そのプロセス自体が言語活動の本質だからだ。

 

3つの処理パターンをNLPはメタモデルと言う。

メタとは超える、事実をモデル化した言葉を指している。

メタモデルは、言葉使いを俯瞰したときに見られる型を分類する。

そうして言語化で省略や歪曲、一般化された情報を回復する。

思考や行動の制限を解除し、選択の幅を広げる。

 

さて、冒頭のような言い回しを考えるには随分とご苦労なさったことだろう。

といっても、文面をご作成なさったご担当者は無意識であるかもしれない。

 

では、どの当たりが興味深いかを少し見てみよう。

 

まず、「変えるなら、ちゃんとした方向へ」だ。

ここに「ちゃんとした」とあるが、どんな基準でかが省略されている。

さらに、具体的にどうなったらちゃんとしたになるのかも省略されている。

こうして、いきなり省略というメタモデルが聞こえて来る。

 

次に、「今、日本は、そして世界は、めまぐるしい変化の中にいます。」だ。

「日本」や「世界」とは具体的に何を言っているのか。

変化の中にいないそれらの部分があるのだが、全てがそうであるように言う。

一部をして、全てとなすもの言いを一般化という。

 

「変化」とあるが、誰が(何が)、何を、どのようにするのか。

ここには変化の主語も、目的語も、動詞も省略されている。

このパターンを名詞化というが、動的である事象が物的に表記されるからだ。

 

更に、「そのスピードに対応できるように、日本も、政治も、変わらなければ

ならない。」とある。

 

まず、先と同様に「日本」とあるが具体的には何を言っているのか。

日本とは具体的に何なのか、誰なのか、何処なのか、沢山の省略がある。

更には、一部をもって日本とする一般化もあるやもしれない。

 

また、「政治」も同様だ。

これまた、多くの省略や一般化がなされている。

変化しないことを党是としてきた政党が何でも丸めるのはどうだろうか。

 

注目は「変わらなければならない」の「ならない」部分だ。

この部分は必要性を強調した言い回しだが、必要性の叙法助動詞と言われる。

この言い回しは選択と行動の自由を制限していることに気づける。

 

しかも、保守第1党がこの言い回しをされて宜しいのだろうか。

某国大統領の言い回しを模倣されているようだが、いかがなものか。

 

この言い回しに対して「もし変化しなかったとしたら」と問いたくなる。

麻生総理大臣は、「我が党は、革命を求めていません」と仰る。

まるで、逆のことが、その言い回しに見られるのが興味深い。

 

一文飛ばし、次の分に「・・・時代遅れ・・・」とある。

これも省略なのだが、何に比べて、だれの基準で、そうなのだろか。

NLPを語る人間は性格が悪いと誤解されそうなので、この辺で止めよう。

 

言語活動に省略や歪曲、一般化は避けられないことはご案内のとおりだ。

だが、国政が問われる中ここまで(巧みに?)書かれるとどうか。

 

NLPは逆メタモデルというモデルを持っている。

そのモデルをミルトンモデルと言う。

現代催眠の祖、ミルトン・エリクソンの言葉使いがモデルだ。

 

メタモデルは省略や歪曲、一般化された情報を回復する。

ミルトンモデルはメタモデルとは逆に、省略や歪曲、一般化する。

 

このモデルは、省略や歪曲、一般化された情報を聞き手が補うようにする。

つまり、聞く人が無意識に勝手に色々な想像をするように作用する。

この言語パターンは、前述のように催眠言語のパターンなのだ。

 

この言い回しによって、読み手は勝手に解釈をせざる得ない。

そうして、勝手に自らの信じ込みを作り暗示をつくる。

そのような働きをミルトンモデルはする。

 

さて、自民党のマニフェストはミルトンモデルに満ちているとも言える。

その言い回しを通して、国民にどのような暗示をしたいのだろうか。

はたまた、どのような解釈を期待しているのだろうか。

 

その意図するところは何とも興味深い。

革命を示唆しているのだろうか。

まさかね。

 

記:NLPトレーナー 近藤哲生

 

近藤哲生事務局が西島からお知らせします。

今回のような言葉のパターンも講座で近藤はお話しています。

9月もマインドマップ基礎講座に近藤が登壇しますが、参加してみませんか。

http://www.personalnlp.com/MindMapSeminar.html

前回は、自分自身や回りに配慮をすることについて考えた。

目標達成の状況が来たとき、予想される反応に事前に対処することを述べた。

 

その反応とは周囲だけではなく、自分自身の反応もあった。

「達成を素直に受け取れるか」を自問してみると分かることだった。

 

「受け取りたい、でも・・・」と躊躇する場合がある。

もちろん、その躊躇は前回にも述べたように決しておかしくはない。

 

そのような反応は生体反応の1つだと思えばよい。

例えば、体温が上がれば汗が出るようなものだ。

つまり、恒常性を維持するための反応だ。

 

この背景をから「人は変化を望みつつ変化を避ける」とした。

表面的には変化を望みつつも、可能ならばいま守っているものを守りたい。

意外に思うだろうが、それが人の深層心理にある仕組みだ。

 

でも、その仕組みに流されていては目標の達成は望みにくい。

だから、その対処法を今回はお伝えしよう。

 

繰り返すが、その躊躇があったも決して悪くはない。

その躊躇を起こす心の部分には肯定的な意図があるからだ。

例えば、安全や安心、いまの人間関係を保とうとする意図がそれだ。

あるいは、恒常性の維持を果たそうとする意図かもしれない。

 

まず、それら意図を満たすような目標設定に変更を加えることができよう。

例えば、よく言われたように年収10倍を目標として設定したとする。

 

それが達成した状況では人間関係も変化するかもしれない。

時には益を狙って安全を脅かす輩もよってくるかもしれない。

 

人間関係の変化なら、許容できる変化になるようにすることだ。

目標を達成すると同時に、人間関係を望ましいように構築していく。

家族や親友との人間関係を維持しつつ目標を達成するように調整をする。

 

外部からくる脅威なら、警備会社でも手配することだ。

また、成功の過程で将来の安全も確保するように行動することだ。

ある成功者は、出版に際して自分の顔写真を決して掲載しなかった。

これはブランディングの方法とされたが、安全構築の方法とも言える。

 

こうして、目標の設定や過程の中で肯定的な意図を満たすようにする。

そうしても、達成状況を受け取ることに懸念が残る場合がある。

 

それをあらぬ不安だとかたづけない方がよい。

懸念があるなら、それはそれで深層心理の深みに訳がある。

「目標を達成したら何が起きるだろうか」と自問してみると良い。


例えば、まずは身の安全や人間関係の変化が思い浮かぶ。

だが、深層を探ってみると別のものがあるかもしれない。

それが「自分は成功に値しない」といったマイナスの信念だ。

その信念の奥には「値しないとした自己認識」があるかもしれない。

 

もしそうなら、マイナスのものをプラスに書き換えることだ。

書き換え技法から1つの手法を簡単に紹介する。

イメージのサブモダリティを使う方法だ。

簡単に言えば少し細かいイメトレだと思ってもらえば良い。

 

 (1)マイナスのものの情報収集

マイナスのものを象徴する絵をイメージしてみる。

そのイメージのサブモダリティをつぶさに調べてみよう。

明るさ、色合い、大きさ、鮮明度、見えている位置などはどうなっているか。

 

 (2)参照するものの情報収集

一方、自分にとってどうでも良いと思えることをイメージしてみる。

そのイメージのサブモダリティも同様に調べる。

 

 (3)収集した情報の比較

(1)と(2)のサブモダリティを比較しよう。

すると、前後の違いが分かってくるから、そこが手がかりになる。

例えば、色合いや明るさ、見えている位置が違う場合が多い。

 

 (4)プラスの信念を表すイメージを準備

マイナスを表すイメージと置き換えるプラスを表すイメージを事前に用意する。

プラスの信念や自己認識を表すイメージを心の片隅に置いておく。

例えば、目標を達成した状況を素直に喜んでいる自分を表すイメージだ。

 

 (5)マイナスのイメージの書き換え

(3)の違いを手がかりに、(1)のマイナスイメージを変化させる。

つまり、(1)のイメージを(2)のイメージの見え方に変える。

(1)の色合いや明るさ見えている位置を(2)のように調節する。

見えている内容を変化させるのでなく、サブモダリティを転換するわけだ。

こうすると(1)のイメージの影響力や印象がかなり変化する。

 

 (6)プラスの信念を表すイメージを置き換える

(5)で変化したマイナスのイメージを更に暗く小さくして消しさる。

次に、(4)のイメージをカラフルに、明るく、自分の正面に思い描こう。

 

 (7)エコロジーチェックをする

新たに置き換えたプラスのイメージに抵抗感や違和感がないか調べよう。

もしあるようなら、新たにおいたイメージを調整してみよう。

しっくりするように、明るさや色合いや位置を調整すると良いだろう。

 

さて、今回は信念の書き換えまで話しが及んだ。

以上で、目標設定の7項目に全て言及した。

あとは、達成に向けて行動することだ。

それがなければまさしく画竜点睛を欠くことになる。

達成は行動を通してのみやってくるからだ。

 

次回はこれまでとは違ったことに触れる。

普段何気なく聞き過ごしている言葉使いを考えてみたい。

記:NLPトレーナー 近藤哲生

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島千穂です。

登壇する講座では質疑応答で今回のことも近藤はお話ししています。

9月はマインドマップ基礎講座にも登壇しますが、参加してみませんか。

http://www.personalnlp.com/MindMapSeminar.html